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2022.03.07

お知らせ

【動画公開】#37 ニュースのデジタル流通とAI – 韓国のネットニュースAI編集とコメント規制

 

2022年3月3日(木)に開催されましたGLOCOM六本木会議オンライン#37 ニュースのデジタル流通とAI – 韓国のネットニュースAI編集とコメント規制の収録動画を公開いたします。

イベント動画配信

※本セッションは、2022年3月3日(金)Zoomウェビナー形式で、事前参加登録をしたリモート参加者約70名にライブ配信されました。

 

登壇者

    • 趙 章恩(KDDI総合研究所特別研究員・ITジャーナリスト)
    • 水越 一郎(NTT東日本 特殊局・JPCERT/CC外部理事・情報セキュリティ大学院大学客員研究員)
    • 実積 寿也(中央大学総合政策学部教授)

     

    概要

    言論振興財団の調べによると2021年韓国でニュースを利用する際に使うデバイスはテレビ83.4%、ポータルサイト79.2%、オンライン動画プラットフォーム26.7%、メッセンジャーサービス17.2%の割合でした。週一度でも紙新聞を読んだことのある人は13.2%に過ぎず、ニュースはテレビかネットから利用するのが当たり前になりました。
    韓国では1998年からポータルサイトと新聞社やテレビ・通信社が提携しネットでニュースを提供、次第にポータルサイトの最初の画面に登場するニュースが新聞の一面記事より影響を与えるようになりました。その後、ポータルサイトのニュースコメント欄のアクプル(悪質なコメント)が社会問題になり芸能・スポーツニュースのコメント欄を廃止したり、ニュース配置に関してポータルサイトの介入を避けようとAIアルゴリズムを導入したもののこれも課題が指摘されたり、試行錯誤からニュースのデジタル流通を巡る自律規制組織も作られました。国会ではニュースのAIアルゴリズムに関する法制化の動きもあります。
    この講演では韓国で問題になったアクプルによる芸能・スポーツニュースのコメント欄廃止、ポータルサイトによる記事見出し編集禁止論争、ポータルニュースのAIアルゴリズム導入と廃止など、ニュースのデジタル流通を巡る課題と規制の流れをご説明します。韓国の事例から日本でも起こりうるネットニュースとAIアルゴリズム、プラットフォーム事業者の影響力、ニュースコメント欄の運営方式、規制の在り方などについて考察します。

     

    講演者プロフィール

    趙 章恩(チョウ チャンウン)KDDI総合研究所特別研究員/ITジャーナリスト
    主に放送通信政策の国際比較研究を行い、韓国・アジアの事例分析を日本と比較しながら分かりやすく提供している。「月刊ニューメディア」、「日経クロステック」、「日経Robotics」、「週刊エコノミスト」、「日本デジタルコンテンツ白書」等に寄稿中。情報通信学会地域5G研究会、Netflix対韓国ISPネットワーク使用料訴訟研究にも参加中。元東京大学大学院情報学環特任助教。

     

    GLOCOM六本木会議オンラインでは、今後も継続して、旬なテーマをピックアップし、セッションを開催してまいります。各回のセッションの収録動画は、Youtubeチャンネルにアップし、アーカイブ化することで、いつでもご覧いただけます。
    また、GLOCOM六本木会議ウェブサイト(https://roppongi-kaigi.org/)より、事前参加登録をされた皆さまには、Zoomウェビナーを介してライブでもご視聴いただけます。