2021年4月9日(金)に開催されました「GLOCOM六本木会議オンライン #17 個人情報保護法制のこれから」の収録動画を公開いたします。
イベント動画配信
※本セッションは、2021年4月9日(金)Zoomウェビナー形式で、事前参加登録をしたリモート参加者110名程にライブ配信されました。
登壇者
(敬称略)
- 鈴木 正朝(新潟大学大学院現代社会文化研究科・法学部教授/情報法制研究所理事長/理研AIP客員主管研究員)
- 前川 徹(東京通信大学情報マネジメント学部学部長・教授/国際大学GLOCOM 主幹研究員)
概要
- 個人情報保護法においてなぜ保護と利用のバランスが機能しないのか。
- 個人情報保護法の法目的は何か。個人の権利利益とは何か。個人情報を守ってなぜ人間を守らないのか。
- なぜプライバシーの権利を使うのか。なぜ難題を難題に置き換えるのか。では、プライバシーの権利とは何なのか。
- 自己情報コントロール権(論)はなぜ通説と言えるのか。担当官はその理論で法制局を通せる法案を起草できるのか。
- 個人情報は誰のものかという命題は機能するか。個人情報を財産のように捉える取り組みはなぜ失敗するのか。
- 同意原則はなぜ機能しないのか。同意は万能か。同意は本人を守るのか。本法の同意は意思表示なのか。
- 出口をどこに求めるか。同意の形骸化か、裸の公益論か。それで法目的を実現できるのか。
- 法目的が曖昧なまま、どうやって法目的に資するために設計された対象情報(個人情報)の定義を解釈できるのか。
- なぜ個人情報は、没価値的に設計されているのか。なぜプライバシー性、要配慮性を問わないのか。
- なぜ平成15年法案起草時の主要論点であった「処理情報」と「散在情報」の区分が忘れられてしまったのか。
- 3年ごと見直しはどこを目指して行われるのか。デジタル社会の法的基盤整備のために何をなすべきか。
- Suica履歴データ無断提供事件はなぜに適法と主張されたのか。その反省はあるのか。
- 2000個問題解消に社会的コンセンサスはなかった。なぜ公民一元化に向かうのか。
- ガイドラインに解は書いてあるのか。なぜにその基本書を選んだのか。何に依拠してビジネスモデルを作っているのか。
GLOCOM六本木会議オンラインでは、今後も継続して、旬なテーマをピックアップし、セッションを開催してまいります。各回のセッションの収録動画は、Youtubeチャンネルにアップし、アーカイブ化することで、いつでもご覧いただけます。
また、GLOCOM六本木会議ウェブサイト(https://roppongi-kaigi.org/)より、事前参加登録をされた皆さまには、Zoomウェビナーを介してライブでもご視聴いただけます。