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開催 : 2025.10.27

オンライン

GLOCOM六本木会議オンライン#106 暗号資産の二重構造がもたらす規制の限界

 

GLOCOM六本木会議は、刻々と変化するさまざまな論点を取り上げる機動力を高めることを目的として『GLOCOM六本木会議オンライン』を開催しています。

第106回は、京都大学の岩下直行教授をお招きし、暗号資産市場の構造とその規制の限界、今後の展望についてご講演をいただきます。

議論の内容は、オンライン(Zoomウェビナー)によるライブ配信で参加登録をされた皆さまにお届けしながら、QA機能を通じたご意見・ご質問を承ります。

皆さまのご参加を心よりお待ちしております。

 

日時

    2025年10月27日(月)18:00~19:30※90分拡大版

配信形式

Zoomウェビナー

登壇者(敬称略)

  • 岩下直行(京都大学 公共政策大学院 教授)
  • 前川徹(東京通信大学 情報マネジメント学部 教授/国際大学GLOCOM主幹研究員)

講演概要

暗号資産はこの十年で急速に存在感を高め、投資対象として注目されるようになった一方、マネーロンダリングや不正取引の温床ともなり、社会秩序に深刻な影響を及ぼしてきた。日本では交換業者規制やAML対策が整備され、現在は資金決済法から金融商品取引法への移行が審議されている。これにより投資家保護は一定程度強化されるが、問題の核心は残る。
 暗号資産市場は、交換業者と顧客間のオフチェーン取引と、匿名性と無国境性を特徴とするオンチェーン取引という二重構造を持ち、後者は法規制や社会規律の外側にある。この構造的限界は、各国で法制度をいかに精緻化しても解消できない。さらに、ICOトークンを巡る投資家被害や、暗号資産を財務戦略に取り込んだ法人による市場規律のゆがみといった問題も深刻化しつつある。
 本講演では、暗号資産の功罪を整理し、これとどう向き合い、社会の安寧と投資家保護を確保するか、その政策的含意を展望する。

登壇者プロフィール

岩下直行(京都大学 公共政策大学院 教授)
1984年、慶應義塾大学経済学部卒業、日本銀行入行。下関支店長、金融高度化センター長、FinTechセンター長などを歴任。2017年、日本銀行を退職、京都大学・公共政策大学院の教授に就任。2019年、金融審議会委員を兼務。2025年、金融審議会・暗号資産制度WG委員を兼務。

前川徹(東京通信大学 情報マネジメント学部 教授/GLOCOM主幹研究員)
1978年通商産業省入省、機械情報産業局情報政策企画室長、JETRO NYセンター産業用電子機器部長、IPAセキュリティセンター所長、早稲田大学大学院国際情報通信研究科客員教授(専任扱い)、富士通総研経済研究所主任研究員、サイバー大学IT総合学部教授等を経て、2018年4月から東京通信大学情報マネジメント学部教授、この間、一般社団法人コンピュータソフトウェア協会専務理事、国際大学GLOCOM所長などを兼務。

プログラム

18:00 イントロダクション
18:05 ご講演(60分)
19:05 質疑応答・ディスカッション

進行

小島安紀子(GLOCOM六本木会議 事務局/国際大学GLOCOM シニアコーディネータ)

対象者

◎GLOCOM六本木会議 定例会・分科会参加メンバー
◎総務省、経済産業省等の情報通信政策の担当者
◎総務省 地域情報化アドバイザー
◎GLOCOM専任・併任研究員、客員研究員、フェロー
◎GLOCOM ERP会員企業担当者
◎本テーマにご関心のある一般の方

 

参加申込み方法

STEP1:申込フォームにアクセスし必要事項をご記入のうえ送信ください。
※参加コードのご入力は不要となりました。

 

STEP2:開催1日前・1時間前に、Zoomウェビナーへのアクセス方法(ご登録者ごとの専用URL)が記載されたリマインダーメールをお送りいたします。

 

STEP3:開催日当日、お時間になりましたらメールに記載の専用URLをクリックし、ウェビナーにおはいりください。

<ご確認ください>
※本イベントは、Zoomウェビナー機能を使用して開催いたします。
※参加者の皆様からのご意見・ご質問はZoomのQ&A機能を使ってお受けする予定です。

 

お問い合わせ

国際大学グローバル・コミュニケーション・センター
 〒106-0032 東京都港区六本木6-15-21 ハークス六本木ビル2階
 担当:小林・小島 Tel: 03-5411-6675
 Mail: app[at]glocom.ac.jp ← [at] を小文字の @ に置き換えて送信してください。