開催 : 2024.11.14
オンライン
GLOCOM六本木会議は、刻々と変化するさまざまな論点を取り上げる機動力を高めることを目的として『GLOCOM六本木会議オンライン』を開催しています。
第88回は、本年のノーベル化学賞の対象にもなった、タンパク質の立体構造をアミノ酸配列情報から予測するAlphaFold2について、東京科学大学の大上雅史准教授よりご講演をいただきます。
議論の内容は、オンライン(Zoomウェビナー)によるライブ配信で参加登録をされた皆さまにお届けしながら、QA機能を通じたご意見・ご質問を承ります。
皆さまのご参加を心よりお待ちしております。
Zoomウェビナー
深層学習に代表されるAI(機械学習)技術の生命科学や化学領域への応用は、近年爆発的な広がりを見せている。本年のノーベル化学賞の対象にもなった、タンパク質の立体構造をアミノ酸配列情報から予測するAlphaFold2の登場は、タンパク質立体構造に関係する研究者のみならず、生物学や情報学の研究者が広く注目する一種の「祭り」を引き起こした。当然、AlphaFold2を活用した研究成果の報告は多く見られるようになり、現在の生命科学研究では常用ツールとなっている。AlphaFold2の根源は生物物理学や進化生物学から得られた多くの知見であるが、Transformerをはじめとする深層学習技術によって、それらがうまく結集されたのである。本講演では、AlphaFold2を軸として、創薬・生命科学分野にもたらされた変革について議論する。我々も、AlphaFold2を活用したペプチド設計や抗体設計などの検討を進めてきた。また、タンパク質間相互作用の高精度な予測なども可能になった。ただし、予測ツールはあくまで予測であり、適用の限界があることも理解すべきである。現状何ができて何が難しいのか、これからの生命科学に何が必要となるのか、議論のきっかけになれば幸いである。
大上雅史(東京科学大学 情報理工学院 准教授)
2007年 東京工業大学 工学部 情報工学科 3年次編入学、2009年卒業。同年 東京工業大学 大学院情報理工学研究科計算工学専攻 修士課程、2011年 同 博士後期課程、2014年修了、博士(工学)取得。
東京工業大学 情報理工学研究科 助教、情報理工学院 助教を経て、2024年1月より東京工業大学 情報理工学院 准教授、10月に東京科学大学へ大学統合され、現在に至る。
2014年 日本学術振興会育志賞、2019年 科学技術分野の文部科学大臣表彰 若手科学者賞、2021年Oxford Journals-JSBi Prize、2022年安藤博記念学術奨励賞、2024年マイクロソフト情報学研究賞など受賞。日本バイオインフォマティクス学会
理事、NPO法人 並列生物情報処理イニシアティブ 理事、アヘッド・バイオコンピューティング株式会社取締役など、兼務。
前川徹(東京通信大学 情報マネジメント学部 教授/GLOCOM主幹研究員
1978年通商産業省入省、機械情報産業局情報政策企画室長、JETRO NYセンター産業用電子機器部長、IPAセキュリティセンター所長、早稲田大学大学院国際情報通信研究科客員教授(専任扱い)、富士通総研経済研究所主任研究員、サイバー大学IT総合学部教授等を経て、2018年4月から東京通信大学情報マネジメント学部教授、この間、一般社団法人コンピュータソフトウェア協会専務理事、国際大学GLOCOM所長などを兼務。
18:00 イントロダクション
18:05 発表(40分)
18:45 質疑応答・ディスカッション
小島安紀子(GLOCOM六本木会議 事務局/国際大学GLOCOM シニアコーディネータ)
◎GLOCOM六本木会議 定例会・分科会参加メンバー
◎総務省、経済産業省等の情報通信政策の担当者
◎総務省 地域情報化アドバイザー
◎GLOCOM専任・併任研究員、客員研究員、フェロー
◎GLOCOM ERP会員企業担当者
◎本テーマにご関心のある一般の方
本イベントの参加受付は終了しました。(2024.11.14事務局)
<ご確認ください>
※本イベントは、Zoomウェビナー機能を使用して開催いたします。
※参加者の皆様からのご意見・ご質問はZoomのQ&A機能を使ってお受けする予定です。
国際大学グローバル・コミュニケーション・センター
〒106-0032 東京都港区六本木6-15-21 ハークス六本木ビル2階
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