開催 : 2022.03.03
オンライン
GLOCOM六本木会議は、刻々と変化するさまざまな論点を取り上げる機動力を高めることを目的として『GLOCOM六本木会議オンライン』を開催しています。
この活動は、情報通信分野における革新的な技術や概念に適切に対処し、スピード感をもって新しい社会に移行していくために、毎回異なるテーマをピックアップし、専門家や実践者の皆様に議論をいただくものです。
議論の内容は、オンライン(Zoomウェビナー)を通じて、ライブ配信にて参加登録をされた皆さまにお届けしながら、チャット機能を通じたご意見・ご質問を承ってまいります。
第37回は、ニュースのデジタル流通を巡る課題と規制について、韓国の事例をもとにご議論いただきます。
皆さまのご参加を心よりお待ちしております。
2022年3月3日(木)18:00~19:00
Zoomウェビナー
言論振興財団の調べによると2021年韓国でニュースを利用する際に使うデバイスはテレビ83.4%、ポータルサイト79.2%、オンライン動画プラットフォーム26.7%、メッセンジャーサービス17.2%の割合でした。週一度でも紙新聞を読んだことのある人は13.2%に過ぎず、ニュースはテレビかネットから利用するのが当たり前になりました。
韓国では1998年からポータルサイトと新聞社やテレビ・通信社が提携しネットでニュースを提供、次第にポータルサイトの最初の画面に登場するニュースが新聞の一面記事より影響を与えるようになりました。その後、ポータルサイトのニュースコメント欄のアクプル(悪質なコメント)が社会問題になり芸能・スポーツニュースのコメント欄を廃止したり、ニュース配置に関してポータルサイトの介入を避けようとAIアルゴリズムを導入したもののこれも課題が指摘されたり、試行錯誤からニュースのデジタル流通を巡る自律規制組織も作られました。国会ではニュースのAIアルゴリズムに関する法制化の動きもあります。
この講演では韓国で問題になったアクプルによる芸能・スポーツニュースのコメント欄廃止、ポータルサイトによる記事見出し編集禁止論争、ポータルニュースのAIアルゴリズム導入と廃止など、ニュースのデジタル流通を巡る課題と規制の流れをご説明します。韓国の事例から日本でも起こりうるネットニュースとAIアルゴリズム、プラットフォーム事業者の影響力、ニュースコメント欄の運営方式、規制の在り方などについて考察します。
趙 章恩(チョウ チャンウン)KDDI総合研究所特別研究員/ITジャーナリスト
主に放送通信政策の国際比較研究を行い、韓国・アジアの事例分析を日本と比較しながら分かりやすく提供している。「月刊ニューメディア」、「日経クロステック」、「日経Robotics」、「週刊エコノミスト」、「日本デジタルコンテンツ白書」等に寄稿中。情報通信学会地域5G研究会、Netflix対韓国ISPネットワーク使用料訴訟研究にも参加中。元東京大学大学院情報学環特任助教。
18:00 イントロダクション
18:05 講演
18:45 質疑応答・ディスカッション
小林奈穂(GLOCOM六本木会議 事務局/国際大学GLOCOM 主任研究員・研究プロデューサー)
◎GLOCOM六本木会議 定例会・分科会参加メンバー
◎総務省、経済産業省等の情報通信政策の担当者
◎総務省 地域情報化アドバイザー
◎GLOCOM専任・併任研究員、客員研究員、フェロー
◎GLOCOM ERP会員企業担当者
◎国際大学GLOCOMの過去開催イベントに参加履歴のある方
※参加対象者の皆様には、事務局より招待メールをお送りいたします。
※メール受信をされていない方でご参加希望の方は、下記お問い合わせメールアドレス宛にご連絡をお願いいたします。
本イベントへの参加申込み受付は終了いたしました。(2022.03.03 12:00 事務局追記)
<ご確認ください>
※本イベントは、Zoomウェビナー機能を使用して開催いたします。 ※事前にZoomアカウントの登録が必要となります。ユーザー登録は無料です。
※新規登録/ご参加の際のZoomアカウントのメールアドレスは、本イベントの参加申込時のメールアドレスと同一のものとしてください。 新たにZoomアカウントを作成される際には、申込の際に記入いただいたメールアドレスと同じメールアドレスで作成ください。
※参加者の皆様からのご意見・ご質問はSlido.comからお受けする予定です。
国際大学グローバル・コミュニケーション・センター
〒106-0032 東京都港区六本木6-15-21 ハークス六本木ビル2階
担当:小林・小島 Tel: 03-5411-6675
Mail: app[at]glocom.ac.jp ← [at] を小文字の @ に置き換えて送信してください。