開催 : 2025.07.11
オンライン
GLOCOM六本木会議は、刻々と変化するさまざまな論点を取り上げる機動力を高めることを目的として『GLOCOM六本木会議オンライン』を開催しています。
第99回は、富士通研究所シニアリサーチマネージャーの中尾悠里氏をお迎えし、生成AIの倫理的・社会的リスクと制度・ガバナンスをテーマにご講演いただきます。
議論の内容は、オンライン(Zoomウェビナー)を通じて、ライブ配信にて参加登録をされた皆さまにお届けしながら、QA機能を通じたご意見・ご質問を承ってまいります。
皆さまのご参加を心よりお待ちしております。
Zoomウェビナー
生成AIの倫理的リスクの特徴を紹介し、現在の日本の法制度・ガバナンスの方法がどのようにAIのリスクと向き合うかのかについても説明する。生成AIは従来のデータドリブンなAI技術の延長線上に成立しており、生成AIの倫理的・社会的リスクは従来のAI技術と重なる部分も多い。一方で、技術がより複雑になり、高品質なコンテンツが大量に生成されることにより、変化がみられる倫理的・社会的リスクもある。技術の複雑性は技術の説明性・透明性の欠如につながり、結果的にAIシステムが埋め込まれた意思決定プロセスのアカウンタビリティの欠如につながる可能性がある。また、大量のコンテンツ生成は偽情報の拡散を容易にしている。こうした倫理的・社会的な懸念に加え、生成AIの技術進歩の速さもリスク対応を難しくしている。こうした技術に対して日本でとられている制度的アプローチと今後の課題についても概観する。
中尾悠里(富士通株式会社 富士通研究所 データ&セキュリティ研究所 シニアリサーチマネージャー)
2015年東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻修士課程修了。同年株式会社富士通研究所入社。富士通株式会社富士通研究所データ&セキュリティ研究所シニアリサーチマネージャー。青山学院大学大学院非常勤講師。2024年度に内閣府AI制度研究会構成員、経済産業省AI事業者ガイドライン検討会委員を務める。専門は科学技術社会論、責任ある研究・イノベーション、ヒューマンコンピュータインタラクション。著書に『AIと人間のジレンマ:ヒトと社会を考えるAI時代の技術論』(千倉書房)。
前川徹(東京通信大学 情報マネジメント学部 教授/GLOCOM主幹研究員)
1978年通商産業省入省、機械情報産業局情報政策企画室長、JETRO NYセンター産業用電子機器部長、IPAセキュリティセンター所長、早稲田大学大学院国際情報通信研究科客員教授(専任扱い)、富士通総研経済研究所主任研究員、サイバー大学IT総合学部教授等を経て、2018年4月から東京通信大学情報マネジメント学部教授、この間、一般社団法人コンピュータソフトウェア協会専務理事、国際大学GLOCOM所長などを兼務。
18:00 イントロダクション
18:05 ご講演
18:45 質疑応答・ディスカッション
小林奈穂(GLOCOM六本木会議 事務局/国際大学GLOCOM 主幹研究員・研究プロデューサー)
◎GLOCOM六本木会議 定例会・分科会参加メンバー
◎総務省、経済産業省等の情報通信政策の担当者
◎総務省 地域情報化アドバイザー
◎GLOCOM専任・併任研究員、客員研究員、フェロー
◎GLOCOM ERP会員企業担当者
◎本テーマにご関心のある一般の方
STEP1:申込フォームにアクセスし必要事項をご記入のうえ送信ください。
※参加コードのご入力は不要となりました。
STEP2:開催1日前・1時間前に、Zoomウェビナーへのアクセス方法(ご登録者ごとの専用URL)が記載されたリマインダーメールをお送りいたします。
STEP3:開催日当日、お時間になりましたらメールに記載の専用URLをクリックし、ウェビナーにおはいりください。
<ご確認ください>
※本イベントは、Zoomウェビナー機能を使用して開催いたします。
※参加者の皆様からのご意見・ご質問はZoomのQ&A機能を使ってお受けする予定です。
国際大学グローバル・コミュニケーション・センター
〒106-0032 東京都港区六本木6-15-21 ハークス六本木ビル2階
担当:小林・小島 Tel: 03-5411-6675
Mail: app[at]glocom.ac.jp ← [at] を小文字の @ に置き換えて送信してください。